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by rakudazou

褒めること、感謝すること

あなたは心から接していますか?

元日の日 
 あなたは自動車を運転していますか?自転車に乗っていますか?車イスに乗った事はありますか?または、車イスを押した事がありますか。
 私は2010年、元日の日、年賀状を買いに近くのコンビエンスストアーまで、久しく肩の痛みで1人では出かけなかったが、ゆっくりと車イスで出かけて、年賀状を求めてから、近道をしょうと道路がなだらかな直ぐ角の路地に車イスを向けると少し先に2人の女の子がボール遊びをしていた。女の子たちと目が合った瞬間「車イスを押しましょう」と声と共に1人の女の子が車イスを押してくれた。「とても上手ね!!」と語りかけると
「以前にも、おばさんの車イスを押したことがあります」
「あら、もしかして、スーパーの前から家まで押してもらった子?」
嬉しそうに「ええ、だから、おばさんのおウチ知っています」
本当に教えないでも家に間違いなく近づいている。
「今、何年生なの?」
「小3です」と2人の女の子はうなづく
褒めること、感謝すること_d0019913_22284387.gif「じゃ、あの時、は2年生のときよね。小さな可愛い女の子が、車イスを押しましょうと最後に家まで送ってくれたときに、何と親切な子かしら、このような心を育てた、お父さん、お母さんに会いたい」と凄く感激してうれしかった。帰り道の幸せに感謝しながら、家に到着
「この女の子たちが車イスを押してくれたのよ!!お母さんお菓子を上げて・・」と言うと、年末年始には訪れている高齢の母がお菓子の包みを差し出した。
「本当にありがとう」
「また、会ったら押すからね」と
「ありがとう」と帰って行った。
新年早々、うれしい体験だと思った。
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 この小さな女の子はきっとやさしい心で押してくれたので、その心が伝わって来た。
 私はいろんな所で頭上の方から「何処までいきますか?じゃ、その近くまで」とか、偶然に同じ目的の場所であるとずっと押してもらって「ありがとうございます」というとその人々はもう見えない経験を数え切れないほど偶然の「親切」にそれらの人々に車イスを押してもらっていた。
 ほんの1年前までの私は、親切な車イスを押してもらう人々に「とてもとてもうれしくて楽をした」という感謝の気持ちで生活をしていた。

リハビリ通院のとき 
今までに通院リハビリで数人のヘルパーに車イスを押してもらい、近くの病院まで6ケ月ほど通った事があるが、その時にはスピードでは怖いとは思わなかったが、往復の行き帰りにどうしても踏み切りを横断しなければならなかった。この通院中に何と2回、踏み切り横断中に私はアッサリと踏み切りの中に落ちてしまった。両方ともヘルパーは動揺して「助けてくださーい」と叫ぶばかりであったが、誰彼となく人々が集まり車イスの上に乗せられて、怪我もなく済み落着くと、お礼をいうべき人の姿はいない。もし電車にでも撥ねられていたら多くの人々に迷惑をかけるところだったと、後から怖くなった。褒めること、感謝すること_d0019913_22295023.gif
 お願いだから踏み切りや横断歩道の上では「落とさないで・・・」と思った。
踏み切りだけではなく歩道は車イスの人には傾斜があり、横断歩道の出口や入口、広い道路では中央分離帯にも段差があり車イスで通るには危険がいっぱいである。
手足の不自由になったお年寄りをヘルパーが車イスを押している姿をよく見るが、車イスに乗っているお年寄りは全面的にヘルパーに頼って乗っていると思われるが、そのような人を落としてしまったら「どうなるだろう」とゾッとすし、決して落としてほしくないと思う。

心が伝わるケア 
 年々と右手の痛みが増加し、昨年の11月、MRIの検査で「腱板炸裂」とようやく診断があった。もう、その前から自動車の運転も辞めて、その後、手動車イスでは近くの外出でも駄目だと思った。最近は何人かのヘルパーに近くでの通院、買い物をするために車イスを押してもらっているが、ヘルパーの性格がそのまま押し方、操作仕方でよく現われている。
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いつも、いつ落とされるか分らないように先走って押す人、必ず段差等で戸惑う人、私の体験では、殆どの人が普段の自分の歩き方で押しているというのが現実である。「もっとゆつくりと走ってください」と言っても、分ってもらえないヘルパーには、自然と身体硬くなり、落とされないように車イスにしつかりと掴っているのが現実である。
よく、「院内での看護師の車イス介助はプロかもしれないが、一般の道路では素人である」と言われている。ヘルパーの資格を取得する時に安全な車イス操作を指導しているのでしょうか?指導しているのであれば現場での指導を徹底するべきである。
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また、行っていないのであれば、これからの少子高齢化の時代が続く中、車イス事態の性能のあり方、一般道路を押す時に考えられる正しい対処の仕方方法をしつかり教えるべきと思うし、自動車の運転の出来る人はプロとして認められた訳でライセンスが持てると思うが、車イスの介助のプロも育てるべきでしよう。
誰でもパーフェクトの人はいないはず、半面その人の持つ良さも見つかるはずである。「ほめることと感謝すること」その相乗効果により人材は育つはずである。「ほめたたり」「感謝の気持ちを伝える」ことにより誰でも自信の持てることを意識することにより、多くの人材は育つであろう。
そして、車イス介助のプロ、入浴のプロ、掃除のプロ、料理のプロとか、ヘルパーの資格があっても、その人の得意とするところの経験を伸ばす事により、必ずプロの人材は育成できるものと考えられる。家庭の延長線上でも経験のある事は仕事に生かしてほしいと思うが、単なる誰でも出来ると安易な気持ちからヘルパーの仕事はしてほしくないと思う。褒めること、感謝すること_d0019913_22322130.gif
 乗る人の気持ちになり、自らが車イスに乗り押される気持ちになり、心で車イスも押すべきである。走り方が速いか遅いか「尋ねる」事もひとつの知恵でしよう。何事も心で人に接する人は何でも利用者にとっては満足感があり、信頼も生まれて質の良いヘルパーと言える。金銭を受け取る以上、常に自らの仕事で相手がどのように思っているか?厳しさと共に優しい心が必要である。
これからの時代、相対的なヘルパーの仕事ではなく、たずさわる人の性格や自ら得意とする種別を生かすことにより、利用者の安心した満足度も得られると思う。
 私は常に人々に世話になる身であり、不具合も具合のよいことも歩みよりながら、人に感謝したり相手の持つ素晴らしさを発見しながら、1人の利用者として生活の向上に高めていくことにより、今の世代の人との関わりも見直されるように願いたいものと思う。
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by rakudazou | 2010-01-26 22:33 | 《エッセイ》中村陽子