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by rakudazou

選挙制度では後進国?              中村陽子

国難のときに選挙なんて 
 この数年、選挙がある度に「異変」を感じている。今回の東日本大震災で東北地方は選挙が延期になった。最終的には死者が更にどれだけ多くなるのか予想もつかないときにそれぞれと自粛されている中で、何故、選挙をしなければならないのだろうか?被災した人々の悲惨な生き地獄を見て福島原発の事故で放射能の流出の恐れ、計画停電の影響で日々の生活が不安定になり命の危険を感じている状況下で正当な選挙が出来るとは思えない。誰でも経験したことのない地震による大惨事のショックの癒えない現状の中で真意が得られるだろうか?
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今回の東京都知事選も統一地方選挙も、少し落着くまで平等に選挙が出来るまでの期間はすべて延期すべきだと思っている。しかし、被災地の一部を除いて実施されることは、準備されていた選挙そのもの遅らすことにより多くの資金をかけたくないという事情であろうか。
 節電、節電で暗い選挙をマイクを使った演説や選挙カーでの連呼は縮小。現職の候補者は震災対策で公務に専念するなど、舌戦で熱を帯びるはずの通常の光景は一変、静かな選挙戦となっている。


立候補者のプロフィール
 
 
 選挙公報は、朝日、産経、東京、日本経済、毎日、読売新聞の朝刊に折込である。または区役所本庁舎受付、地域庁舎、特別出張所、図書館、文化センター、ゆうゆうくらぶなどの主に施設のほか、区内の新聞販売店のスタンド、公衆浴場、ファミリーマートにも備えてありご利用下さい。 
 どのような立候補者がいるのか?一見、上記の各所に行き渡っているように思えるが、今はインターネット社会であるが、ネットへの選挙公報は議案が出されているが、まだ、国会で可決されていたいので出来ないらしい。都会の僻地ではないが、投票方法は事前に代理投票、点字投票、指定施設(病院、老人ホームなど)郵便等による投票がある。また、在宅で高齢化などで1人暮らしの人々が増加する中で新聞は昔のように誰でも取らなくなっている時代に、テレビやラジオの政見放送は早朝の4時半だったり、深夜に近い11時だったり誰でも等しく時間帯では放映や放送をしないのが現状でもっと見やすい時間帯に変更することは出来ることではないだろうか。
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 私も以前は苦労しながら投票日に出かけていたが次第に車イスで一人で行くことが大変になってきた。最近では一般的にも広く浸透してきたと思うが、投票用紙を受け取ってから期間中に出来るだけ外出の機会を利用して期日前の投票を済ませることにしている。会場が空いているしヘルパーの都合が付き易く安心して出かけられるからである。昨年の衆議院選挙の折り、大田区の地域の出張所に出かけたが「7日までは区役所」と云われて区役所まで自動車を回してもらって投票を済ませました。共に付き添ってくれた友人の話では港区では投票は最初から近くの出張所で投票が出来ると言われた。
今回は3月31日に投票用紙が届き無駄のないことはしたくないと、大田区の選管に尋ねてみたが投票日7日前にならないと地域の出張所では投票は出来ないとの返事であった。
 自論として、選挙権のある人は棄権しないで若者も年老いた人も、例え身体が不自由な人でも「私1人ぐらいなんて・・・」などと放棄しないでほしい。大切な一票が社会を変えて自らの生活にも必ずよい結果となると思う。

1人でも多くの投票する機会を広げたい!!   
 選挙の時期になると四肢マヒの人や重度な障碍のある人はずっと疎外感のような「不自由」であるということだけで選挙体制の不平等さを感じてしまうのは何故であろうか?手の不自由な人々は代理で夫、妻、子供であっても、選挙管理委員会の担当でなければ、会場に来てても選挙が出来ない、いくら規則だとは云え、人間の根本的な気持ちを傷つけられて2度と選挙はしないという知り合いも多く存在すねことは悲しいことである。
車イスの立場で「異変」に対する都知事候補者の選挙事務所にいくつかの質問をしてみた。
「高齢者を始めとする在宅している人には候補者の情報が入ってこないのだが・・・」
「自民党時代に法律が決まり告示されたら、電話でお願いするより他の方法は出来なくなった」との返事であった。港区の選管に尋ねた返答は・・・
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「港区内では前から実施している。他の区は経費削減をしているのではないか?」との答えであった。新宿区、品川区と同じ質問をしてみたが、大田区と同じであった。告示されて、区役所本庁舎で期日前投票を実施し7日後からと定めてあるようである。すべての都内、区市で確かめた訳ではないが、現在は殆どの地域で実施されているように考える。
大田区の選管では区役所本庁舎で投票場では「日に5~6名の投票者しかない」と答えていたが「よい事例は見習ってほしい」身近な地域の投票出来ることにより、ひとつの出張所で「日に50~60人なる」と思う。事実、私は友人の介助で大森西出張所に投票に出かけて「私で今日は何人くらい投票に来られましたか?」と尋ねると午後3時の時間帯で130人くらいの人々が投票したとの話である。経費が掛かっても、大きな無駄な税金の使われ方からみると「誰にでも便利な事例」は、例え車イスでも歩行障碍者でも、付き添いに手を借りてでも、自らの意志で力を振り出して国民の義務として結果を残すことであると思う。
by rakudazou | 2011-04-01 21:20 | 《エッセイ》中村陽子